1年生「セト☆ラボ」を行いました

平成30年2月8日(木),本校では1年生において,総合的な学習の時間の集大成として「セト☆ラボ」(地域研究室)ポスターセッション発表会とキャリア講演会,ジグソー法授業公開を行いました。

本校の1年生は,昨年10月以来,「総合的な学習の時間~ひたぶるタイム~」において,「生徒たちにつけたい6つの力(受けとる力・伝える力・つながる力・考える力・見つける力・より良くなろうとする力)を設定し,「未来をよりよくするために地域の課題を知る」をテーマにした学びを実践してきました。

ポスターセッションを行うことで,各チームが工夫を凝らした内容を発表し,「地域の未来は,私たちが変えられる」という思いを自分たちなりに伝えることができました。

キャリア講演会では,法政大学キャリアデザイン学部から児美川孝一郎(こみかわ こういちろう)教授を講師にお迎えし,「将来を考えるならば,夢『やりたいこと』だけでなく,能力『やれること』や社会においての役割『やるべきこと』は何なのか,という視点を持つことが大切だ」とのお話をいただき,生徒たちにとって「この次のステップ」への大きなヒントとなりました。

午前中には「社会に開かれた学校」のキャリア教育を推進するにあたって新しい学びを探る授業も公開いたしました。東京大学CoREFが提案する知識構成型ジグソー法授業には,県内外の多くの教員が見学に訪れ,「主体的・対話的で深い学び」の実践に注目していました。

この「セト☆ラボ」の実施に際して,当日多くの方々に御見学いただき,貴重な御意見・御助言・御助力等を賜りましたこと,この場を借りて厚く御礼申し上げます。

ポスターセッションの様子

取組の紹介

キャリア教育講演会

 

(生徒の感想)
多くの方々に「よく調べられている」,「堂々と発表できていた」と言ってもらえたのが本当に嬉しかった。調べた甲斐があった。そして多くの質問も出て「いいね」カードにもびっしりと書いて下さっていた。達成感が大きかった。

ポスター作製にあたって,分かりやすく見やすく,見ている人に伝えるにはどのように描けばよいかを考え,グラフの配置や文字の色使いなどに工夫を凝らした。実際,今回のポスターセッションを通じて,普段役所の方々が,自分たちの知らないところで,地域の活性化のために働いて下さっていたことを知り,今後も地域の魅力について多くのことを知り,少しでも役に立ちたいと思った。

セト☆ラボで,私たちが提案したようなことが,備前市においてもし採用されたら,外国の方も参加されるかもしれない。だから今のうちに自分が得意とする英語の知識をより深めて,グローバル化している世界で活躍できるようにしたい。

今回はポスターも原稿も,全部締め切りギリギリだった。そのことから,普段から締め切りの日を意識して,前もって余裕をもって行動すること,そして英単語テストなどでも,1位を取れるような点数を取って,勉強でも,復習を中心にして繰り返し同じところを解いて知識を深め,先を見越して行動できるようになろう,という思いが強くなった。

2年生 小論文講演会

11月16日(木)2年生を対象に、小論文の講演会がありました。

講師は(株)学研アソシエの波多野先生です。

現在、大学入試や就職試験で小論文を課すケースが増加しています。

なぜ小論文が重要視されるのか、小論文を学ぶ意義・目的とは何か、というお話から、小論文の構成の仕方や志望理由書の書き方など、たくさんのことを教えていただきました。

説得力の高い小論文や志望理由書を書くために、様々なことに関心を持ち、志望分野に関する問題点の調査や分析をする等、今からできる準備をしっかりしていきましょう。

<生徒の声>

「AOや推薦入試に直結するお話を聞くことができて良かったです。参考になりました。」

「私は将来看護師を目指しているのですが、それについての説明も充実していて、とてもためになりました。」

歯科保健指導講演会

11月24日(金)全校生徒を対象に歯科保健指導講演会が行われました。

講師は学校歯科医で瀬戸高校のOBでもある吉崎元彦先生です。

「健康への道」と題して、歯の健康について、生徒に質問をしたり、実際の症例をスライドで見せながら、わかりやすく丁寧に説明してくださいました。

また、講演会の前には保健委員会による歯に関するアンケート報告もあり、生徒たちは歯についていろいろと考え、理解を深められたようです。

<生徒の感想>

「歯が悪いと体のいろんなところに影響が出ることを聞き、そこまで歯が重要だと思っていなかったので、とても驚きました。」

「今日の講演で歯の大切さがわかり、きちんと定期健診に行ってケアをしたいと思った。」

「活性酸素について、今まで知らなかったことを知ることができてよかったです。」

 

「自分たちの地域は自分たちによってこれから先変えられるのではないか」

11月16日(木)1年生のひたぶるタイムで「赤磐市役所戦略プログラム事業ご担当者を囲む会」を行いました。

赤磐市役所から9名の講師の方にお越しいただき、グループに分かれてお話を伺い、意見交換をしながら、地域について考えを深めました。

タイトルは、ある生徒の感想です。今回の取り組みによって、とても大切なことに気付き、今後、地域の課題に積極的に関わっていこうとする力強いメッセージのように思います。その他の生徒の感想もご覧ください。

<生徒の感想>

「実際に現場で働いている方々から直接話を聞くのはめったにできないことなので貴重な経験になりました。15分と短い時間の中でも、話を聞いていくうちに新たな発見やわかったこと、疑問点がたくさん見つかり、興味がわきました。これからも今回のような時間がほしいです。」

「くらし安全課の仕事の話の中であった、災害が起こった時に「助けられる人から助ける人になる」という言葉が印象に残りました。自分の住んでいる地域について少しでも知ることができて、もっと知りたいと思ったし、自分にできる何かを探していきたいと思いました。」

「赤磐市も過疎化に悩んでいることを知った。その理由はJRが無く、バスの本数も少なく、大きな商業施設が無いことで発生していると言われていた。そのため、赤磐市は住民が住みやすい環境を作る計画をしているそうだ。過疎化に悩まされているのは、私が住んでいる備前市でも同じで、私は「セト☆ラボ」の時間に、現在の備前市の施設の老朽化について調べているので、とても参考になった。老朽化の影響で住みにくくなり、過疎化も進んでいると思うので、「セト☆ラボ」でより深く調べたいと思った。」

「メモをとって『受け取る力』や、イメージマップ・KJ法などのシンキングツールを使って『考える力』、チームのメンバーとともに地域の方と『つながる力』がついたと思う。」

人権教育LHR

11月10日(金)人権教育LHRが行われました。

「身近で起こる事件から人権を考える」というテーマで、学校生活で起こりそうな2つの事例について、少人数のグループに分かれてKJ法を用いて議論し、設問について考えました。

講師は岡山大学大学院社会文化科学研究科教授の中富公一先生です。

講演を聴くだけではなく、グループで意見を出し合うことで様々な考えを知ることができ、人権問題についてより一層理解が深まりました。

また、たくさんの意見をグループでまとめていくことでコミュニケーション力の向上にもつながったと思います。

すばらしい意見が発表された時は、自然と拍手が沸き起こっていて、他人の考えにもしっかり共感し、認め合える関係性が築けている様子でした。

これを機に、様々な人権問題に関心を持ち、各自の考えを深めてもらえたらと思います。

<生徒の感想>

・みんなの意見を共有しやすくてよかった。

・子どもには子どもの世界があるけれど、そこへ自ら関わろうとしない大人にはなりたくないと思った。

・目的と手段の相当性を考えて行動しようと思った。