本校1年生を対象に主権者教育を行いました。

テーマは昨年と同じ「請願を通した政治参加」です。
政治参加には参政権(選挙権)だけではなく、請願という方法があることについてはすでに地歴公民科目「現代社会」で学んでいましたが、今回より深く学習しました。
本校地歴公民科教諭の則武の講義を聴いた後、請願書を完成させる班別学習にはいりました。ほぼ実際に使用されている書式を使い、班ごとに意見交換しながら請願書をまとめていきました。実際にどういった形で要望を書くのか、またどういった手続きが必要なのかなども助言されながら真剣にまとめていました。
半年にわたって取り組んだ地域の魅力と課題を見つける取り組み(セト☆ラボ)の延長で行われたこともあり、地域の担い手としての自覚を芽生えさせる効果があったと感じられました。

○「振り返りシート」から
・請願書は必ず取り上げられるものではないことが分かった。自分たちが選挙とはちがう方法で住んでいる地域を変えられるのだと知った。
・請願という行為は昔から存在していたのだということが分かった。中学校の時にも学んだが、今回詳しく話を知ることができ良かった。請願権は日常的に行使できると言うことを知って役に立てたいと思った。請願しても取り上げたもらえないことがあると知り、がっかりした。議員さんの署名があれば重要視されることが分かった。
・自分たちが着目していた問題が漠然としたものだったから、それを具体的にしていった。その次に、問題解決のためにはどうすれば良いかを考えなくてはならなかった。
・請願のテーマはすぐに決まったがなぜ自分たちがそれを求めているのかが、話し合いのなかではっきりしていった。
・少子高齢化に着目したが、それは瀬戸内市だけの課題ではないので、瀬戸内市ならではの課題は何かを考えることに苦労した。僕たちが活動を起こしても解決できる課題ではないので、それを受け止めた上での活動を考えるようにした。つまり少子高齢化に負けないぐらい活発な瀬戸内市にしようと考えた。
・住んでいる地域の問題は、たとえば過疎化や晩婚化などと、たいてい国としての問題とかぶっていた。そのような問題はわざわざ自分たちが請願する必要が無いということで選ばなかった。
・実際に書くとなると文章を工夫しなければならず大変だった。
・地域をよりよくするためには自分の意見を出さないといけないと分かった。