東京大学と連携した研究授業を行いました

7月15日(水) 1年生の数学と2年生の国語(現代文)において、今年度初めての公開授業を行いました。瀬戸高では昨年度から、東京大学CoREF(※)と連携した「新しい学びプロジェクト」という全国的な研究組織に加盟しています。これは、東京大学で研究されている「知識構成型ジグソー法」という授業法による協調学習の実践を研究するプロジェクトです。新学習指導要領の軸となる「主体的・対話的で深い学び」につながる取組で、今年度は地域の中学校や岡山県の高校にも輪を広げるため、授業を公開しました。
 2時間目の数学では、2次関数を題材に、大きな問いを3つの要素に分けてそれぞれをエキスパートチームで考え、その結果を各グループに持ち帰り統合して大きな問いの解決にあたるという、まさにジグソーパズルを組み立てていくような授業展開でした。仲間と気づきを共有しながら解決に向かうこの学習は、主体的・対話的で深い学びにつながっていくものでした。
 3・4時間目は現代文の授業でした。「プレゼンテーションをつくる」ことを目標として、思考ツールを使いながら、エキスパートセッションでの議論から各グループでの共有と整理、そしてプレゼンへの表現、と流れていく展開でした。生徒も試行錯誤を繰り返しながら、自分の思考を整理し、言葉にしていく過程が、「思考力・判断力・表現力」をしっかりと養う学びにつながっていました。
 当日の授業は、新しい試みとして、オンラインでも参観できました。定点カメラと移動カメラの2台を使って中継し、臨場感が伝わったと好評でした。

※東京大学大学総合教育センター・大学発教育支援コンソーシアム推進機構
 (Consortium for Renovating Education of the Future)

山陽新聞 7月17日掲載

久々の登校・新クラス発表(^^)/

 コロナウィルスの感染拡大が毎日のように取りざたされる中,瀬戸高校では岡山県の指針に則り,マスクの着用,3密にならない,手洗いや消毒・換気を推奨しつつ,4月7日(火)午前8:00から,新2,3年生の新クラス発表を行いました。

 新クラス・新担任の発表を待つ生徒の姿を見ると,こちらがお願いしたとおり,ほとんどの者がマスクを着用して登校していました。もちろん,教職員は全員マスク着用です!

 いよいよ発表の瞬間となり,生徒たちは期待に胸を躍らせて掲示板の周りにやってきました。教員は,お互いが接近しすぎないように注意を喚起しています。

 このあとは,明日の入学式のための校内清掃とホームルームを行い,諸連絡や今後の日程の紹介,コロナウィルス感染拡大の防止に向けての指示などを行い,11:00には終了・下校しました。

 明日からの主な日程は以下の通りです。コロナウィルス対策のため,例年行えるはずの行事(退任式など)が行えず,心苦しい限りですが,何卒ご容赦ください。

  • 4月8日(水) 8:50新入生クラス発表,10:00~入学式,その後写真撮影
    • 10:00~11:00の間に2年生登校,写真撮影
    • 12:30までに3年生登校
    • 新任式・始業式
    • 13:50にホームルーム
    • ~14:40 3年生写真撮影
  • 4月9日(木) コロナウィルス対策として4~7限を5分短縮授業
    • 1年生:オリエンテーション
    • 2年生:1~3限宿題考査(各45分),以降5分短縮授業
    • 3年生:1~3限45分授業,以降5分短縮授業
  • 4月10日(金) 全学年午前中5分短縮授業ののち,午後身体計測(3密にならないよう配慮しつつ実施します。

 来週以降も,コロナウィルスの感染拡大については予断を許さない状況が続きますが,瀬戸高校では岡山県の指針に則り,マスクの着用,3密にならない,手洗いや消毒・換気を推奨し,意識させる指導を続けてまいります。御家庭におかれましても,不要不急の外出を控えるなど,感染拡大防止に御理解と御協力をよろしくお願いいたします。なお,今後の情勢の変化につきましては,随時39メールや瀬戸高校ホームページ,そしてこのブログ「ひたぶる日誌」等で,機を逃すことなくお伝えしするよう努めてまいりますので,メールやホームページのチェックの頻度を高めていただければ幸いです。

何卒よろしくお願いいたします。

久々の登校日!

3月19日(木)は登校日でした。新型コロナウイルスの感染防止を考慮して,1年生と2年生では1時間の時差登校となりました。

登校してHR前の様子

HR後,各学年で集会が行われ,校長先生が感染防止のために心がける3つのことについてお話しをされ,その後,来年度のテーマでもあります”自走”について在校生に宿題を出されました。「4月までに自分で目標を設定して,走りだしなさい。」自由な時間ができた分,この春をいかに自己管理するかで,今後の成長におおきな影響を与えます。この機会に自らをよりよくするため,動き始めましょう!

学年集会の様子

次回の登校日は4月7日です。しかし,急な事態や変更点がある可能性もございますので,今後とも39メールに注意されますよう,よろしくお願いいたします。

主権者教育

2月14日(金)6.7限目に本校1年生を対象に主権者教育を行いました。                

テーマは昨年と同じ「請願を通した政治参加」です。  

「請願権」についてはすでに地歴科目「現代社会」で学んでいましたが、今回より深く学習しました。主権者意識を高めるために、自分たちに最も身近な権利であることをまず知るところから入りました。請願は人類に普遍的な行為であることをその歴史から知り、それは憲法にも明記されていることを学習しました。  

この時間では、本校地歴科教諭の則武の講義を聴き、その後請願書を完成させる班別学習をおこないました。ほぼ実際に使用されている書式を使い、班ごとに意見交換しながら請願書をまとめていきました。実際にどういった形で要望を書くのか、またどういった手続きが必要なのかなども助言されながら真剣にまとめていました。

請願書を書くといっても生徒にとっては簡単ではありません。まず、請願内容を絞り込むこと、その過程から地域の請願としての妥当性を判断すること、またそれに対する具体的な解決策を考えることに時間が割かれました。次に実際に文字におこす過程で説得力あることばや論法の必要性など今まであまり考えたことのない未知の問題に直面し、右往左往する場面もありました。

半年にわたって取り組んだ地域の魅力と課題を見つける取り組み(セト☆ラボ)の延長で行われたこともあり、地域の担い手としての自覚を芽生えさせる効果があったと感じられました。 以下、「振り返りシート」と「請願書」について生徒が書いたものを掲載いたします

 〇「振り返りシート」から

・昔も今も請願するやり方が暴動やデモなどの直接行動だけではなく、この権利は民意を伝える最も身近な手段でもあることが分かった。  

・請願権の現状について知ることができた。請願をしても受け入れてくれないケースもあるとはじめて知った。  

・地域の問題点はすぐに見つけることができたが、その解決策などはすぐには考えることができなかった。これからは解決策もすぐに見付けるよう関心を持って自分が住んでいる地域に関心を持ち考え続けていけるようにしたい。

・「電車の本数を増やしてほしい」というテーマであったが、それはたくさんの人たちがかかわる問題なので、地域だけでは解決できないなと思った。そのため、このテーマは請願書のテーマとして適切では無いとも思った。

・このような活動を通して、もっと地域の課題に対する様々な視点を育てたい。

・請願してどのくらいそれがかなうものなのか、また、かなえてくれるための基準などを教えてほしい。

・地域が抱える問題でもなかなか実行してくれないことも数多くある。みんな心の中で思っているだけで声を上げていかないといけないと思うのでまずは声を上げることからはじめたいと感じました。  

・本当に改善したい問題ができたときには、今回の経験を生かして請願書を書いてみようと思う。  

〇請願書から  

・「私たちの町の休耕田の有効利用」:自分たちの土地には休耕田が多いのでそれを利用価値のある土地に変えてはどうか。

・「街灯の数を増やす」:自分たちの町には歩道や道路で街灯が少ないところに街灯を多く設置してほしい。通学の際に暗くてあたりが見えず危険であり、不審者情報が多いので心配。

・「スポーツ公園の無償化」:現在い使用するのに料金がかかるのですが、誰もが気軽に利用できる公園にするために無償化を求めます。子どもが気軽に遊べる広々とした場所が現在減ってきています。その中、敷地の広いスポーツ公園が無償化になることによってたくさんの人が利用できる場になると思います。

・「バスの本数を増やす」:私たちが住んでいるところは、過疎地域で高齢者が多いにもかかわらず、高齢者は車の免許の返納をしたのに、バスの本数が少ないのは不便に思います。よって、○○市でバスの本数を増やすことを請願します。

 ・「公衆電話の数を増やす」:公衆電話の数が少なくなっており、災害時に便利なので数を増やす事をお願いいたします。理由としては、災害時に便利なことや携帯の充電がなくてもコイン一枚でできるためです。