ベネッセコーポレーションの発行する大学向けの情報誌「Between」7-8月号に、瀬戸高校のオンラインでの探究学習等の取組が紹介されました。

7月15日(水) 1年生の数学と2年生の国語(現代文)において、今年度初めての公開授業を行いました。瀬戸高では昨年度から、東京大学CoREF(※)と連携した「新しい学びプロジェクト」という全国的な研究組織に加盟しています。これは、東京大学で研究されている「知識構成型ジグソー法」という授業法による協調学習の実践を研究するプロジェクトです。新学習指導要領の軸となる「主体的・対話的で深い学び」につながる取組で、今年度は地域の中学校や岡山県の高校にも輪を広げるため、授業を公開しました。
2時間目の数学では、2次関数を題材に、大きな問いを3つの要素に分けてそれぞれをエキスパートチームで考え、その結果を各グループに持ち帰り統合して大きな問いの解決にあたるという、まさにジグソーパズルを組み立てていくような授業展開でした。仲間と気づきを共有しながら解決に向かうこの学習は、主体的・対話的で深い学びにつながっていくものでした。
3・4時間目は現代文の授業でした。「プレゼンテーションをつくる」ことを目標として、思考ツールを使いながら、エキスパートセッションでの議論から各グループでの共有と整理、そしてプレゼンへの表現、と流れていく展開でした。生徒も試行錯誤を繰り返しながら、自分の思考を整理し、言葉にしていく過程が、「思考力・判断力・表現力」をしっかりと養う学びにつながっていました。
当日の授業は、新しい試みとして、オンラインでも参観できました。定点カメラと移動カメラの2台を使って中継し、臨場感が伝わったと好評でした。
※東京大学大学総合教育センター・大学発教育支援コンソーシアム推進機構
(Consortium for Renovating Education of the Future)
11月29日(木)に瀬戸高校の卒業生である岡山大学大学院生(工学専攻)が母校を訪問され、2年生の理系生徒を対象に「工学部では何を学び,どのような道に進んでいけるか。」についてのプレゼンテーションや,対話形式でのディスカッションを行っていただきました。
参加したくださった岡山大学の学生・先生
○岡山大学大学院自然科学研究科博士前期課程
生命医用工学専攻
今井田晃介 さん
○岡山大学大学院ヘルスシステム統合科学研究科
(工学部電気通信系学科)
横平徳美 教授
今井田さんには高校時代の思い出や勉強方法,現在の研究テーマについて,横平教授には岡山大学工学部や工学部と社会の関わりについて説明していただきました。
参加した生徒の感想
高校生の時の勉強と部活動の両立のさせ方や,大学や学部の選び方などが参考になった。自分の好きなことをはっきりさせ,やりたいことのできる大学に進むことが大切だということが印象に残った。改めて自分自身の進路選択についてじっくりと考えてみようと思う。
今年度より,岡山大学教職大学院の大学院生を受け入れて,「学校における実習」授業が行われています。地理と物理の科目において,それぞれ課題発見と課題解決の研究課題を持った大学院生が授業観察や授業実践を行っています。11月13(火)と16日(金)には,岡山大学の先生も授業参観するなかで,研究テーマに沿った創意工夫をこらした授業が行われました。
<グループ学習を取り入れた地理授業>
<手づくりの材料を用いた物理実験>
11月24日(金)に瀬戸高校の卒業生である岡山大学工学部の学生が母校を訪問され、2年生の理系生徒を対象に「どのように進路目標を決定し、実現するために何をしたか。工学部では何を学び,どのような道に進んでいけるか。」についてのプレゼンテーションを行っていただきました。
参加したくださった岡山大学の学生・先生
○岡山大学工学部化学生命系学科
羽原奈々江 さん
○岡山大学理事・副学長,岡山大学大学院自然科学研究科応用化学専攻教授
菅 誠治 氏
羽原さんには高校時代の勉強方法や大学生活,現在の研究テーマについて,菅教授には岡山大学や工学部について説明していただきました。
生徒の感想
先輩の高校生の時の勉強方法が参考になった。もっと勉強を頑張らないといけないと思う。有機エレクトロニクスの分野には興味があったので,研究内容の説明が面白かった。