平成30年度 総合的な学習の時間で「秋のセト☆トーク」を開催しました。

本校は,今年度の学校経営目標に「生徒につけたい6つの力(受けとる力・伝える力・つながる力・考える力・見つける力・より良くなろうとする力)」を設定し「総合的な学習の時間~ひたぶるタイム~」を核に「未来をよりよくするために探究する」をテーマにした学びを企画・実践しています。

先日10月2日(火)文部科学省の木村直人氏をファシリテーターにお迎えし,「秋のセト☆トーク」と題して,「未来をよりよくするために地域の課題を知る」というテーマにした1年生の取組「セト☆ラボ」【地域の方を囲む会】と「2030を見通した地域の課題について,SDGsから何を考えるか。提案できるか。」というテーマにした2年生の取組「S☆ラボ」【中間発表会】を実施しました。

1年生【地域の方を囲む会】では,地元赤磐市および地元企業の方々から,普段の取組や,地域の課題について,大変丁寧かつ分かりやすく語っていただき,生徒たちは真剣に耳を傾けていました。「みなさんの若い力が必要です!」というお言葉には,生徒たちも大いに刺激を受け,質疑応答でも盛んに質問をし,地域の課題を「自分のこと」として捉えようとする姿勢がうかがえました。

2年生は,1年次に発表した内容を,再度ポスターセッション形式で発表しました。次に,現在「総合的な学習の時間 S☆ラボ」で取り組んでいるSDGsの観点から社会の諸問題について研究しているテーマの【中間発表会】を,同様にポスターセッション形式で行いました。1年生もそれぞれのポスターセッション会場を回り,来年の自分たちの発表に備えて,真剣に先輩たちの発表を聞き,盛んに質問していました。

そして,2年生の代表チームのセッションでは,環太平洋大学 次世代教育学部国際教育学科学科長小川正人氏,日本オリーブ取締役吉田靖弘氏,岡山大学地域総合研究センター実践型教育プランナー吉川幸氏にご登壇いただきました。代表チームは,赤磐の桃の皮の廃棄ロスを課題としてとらえた「お肌ピチピーチ」というハンドクリームの提案をし,「SDGs12番」のゴールを目指していくという趣旨の発表をしました。セッションでは提案の矛盾や開発のアイデアについて先生方と熱く語りました。

また,岡山大学副理事青尾謙氏,岡山県教育庁日比謙一郎教育次長にもお越しいただき,リフレクションしていただきました。定金龍輔指導主事,赤磐市役所・企業・大学・県内外の公立私立高校・中学校から50名を超える講師の先生・見学の先生をお迎えして大変にぎやかで学びの深い発表会になりました。

このたびの発表会に御来校いただいた皆様をはじめ,地域の皆様へ,厚く御礼申し上げます。

なお,平成30年10月10日(水)には,日本テラデータ株式会社 金井啓一氏(コーポレート・エバンジェリスト/エグゼクティブ・コンサルタント)をお迎えしてのワークアップや御講演「データからSDGsを考える」を予定しています。

 

1年生【地域の方を囲む会】の様子

 

2年生【中間発表会】ポスターセッションの様子

 

2年生「代表チームのセッション」の様子

 

リフレクションの様子

【生徒の感想】

(1年生)

1学期に引き続いて,自分たちの生活している地域の諸課題を改めて見直すことができた。来年は自分たちの番なので,今よりももっと深く地域との関わりを見つめ直し,よい発表ができるようにしたい。

(2年生)

1年生のよい手本になれるように,濃い内容を分かりやすく伝えることに気を付けて発表することができた。また,自分たちが1年生の頃のポスターの良い点,良くない点が再認識できた。

中間発表会を通じで,視点が変わった気がする。発表後のセッションで来賓の方や1年生と意見を交わしたことを,今後の活動に生かしていきたい。文部科学省・木村直人課長の仰っていた「常識にとらわれない」を念頭に置き,今後さらに学びを深めていきたい。

(2年生の代表チーム)

私たちは商品開発を発表したが,発表までの時間がなくて大変でした。しかし,メンバーのみんなが頼もしくてとても楽しい活動でした。発表してみてたくさんの課題が見つかりましたが,このメンバーたちとだったらできる気がします。また,次の私たちの発表を期待してください。

 

フィールドワークに向けたマナー講座(1年生対象)が行われました。

7月24日(火)4限,1年生を対象に,岡山情報ビジネス学院の堀尾先生にお越しいただいて,フィールドワークに向けたマナー講座を行いました。

第一印象には視覚からの情報が大きく関係することから,美しい立ち姿やおじぎ,言葉遣い,アポイントの取り方,インタビュー準備と流れなどを教えていただきました。

姿勢やおじぎ,アポイントをとるための電話,名刺交換においては,代表生徒が実践する様子を見ながら説明を聞くことができ,実用的なことを分かりやすく学ぶことができました。

特に,美しいおじぎの実践では,角度に注意しながら行うと少しぎこちなく見えてしまいましたが,日頃から心がけていくことで,素敵な印象を持っていただけるようになります。

これからおこなうフィールドワークではもちろんのこと,卒業後社会人としても知っておくべきとても重要なマナー講座でした。

1年生セト☆ラボ 地域の方を囲む座談会のまとめ

1年生は6月20日(水)7限に,先週の座談会のまとめを行いました。

話を聞きながら取ったメモを元に,地域の課題や未来,自分が考えてみたいことなどを付箋に書き,分類しながら班員と話し合いました。生徒は最初こそ戸惑っていましたが,段々と要領よく進めることができました。

最後に,「いいね!付箋」にお互いの良かった所を書いて渡し,終了しました。

生徒は,「付箋に書いていくと,課題の多さに驚いた」「いいね!付箋が嬉しかった」と,前向きに取り組んでいます。

1年生 セト☆ラボ座談会 地域の方を囲む会

6月13日(水)7限の1年生ひたぶるタイムの時間に、「セト☆ラボ座談会 地域の方を囲む会」を行いました。

岡山市・和気町・備前市・瀬戸内市・赤磐市の地域振興関係者の方など15名にお越しいただき、グループに分かれて「地域の未来の展望」や「具体的な地域の現在の課題とその対策」などをお聞きしました。

講師をしてくださった地域の方々から「話を聞く態度が良かった」「しっかりメモを取ることができていた」「積極的に質問できていた」「お礼の言葉がしっかりしていた」等、たくさんのお褒めの言葉をいただきました。

これからもセト☆ラボで、地域の未来をよりよく変えるために地域の課題について理解を深めていきたいと思います。

<生徒の声>

・それぞれの地域で、「少子高齢化」という共通の課題があることがわかった。

・その地域について詳しい方からたくさんの話を聞けて、良い資料がたくさんメモできたのでよかった。

・地域の課題対策は意外と大規模に行われていることがわかった。

1年生セト☆ラボ講演会

5月30日(水)7限,1年生のひたぶるタイム(総合的な学習の時間)で,山陽新聞社より水嶼佑香様を講師にお迎えし,「受けとる力・伝える力・つながる力」と題して,講演会を行いました。

本校では,6つの力「受けとる力・伝える力・つながる力・考える力・見つける力・より良くなろうとする力」を「生徒につけたい力」として掲げ,それらの力を育む教育を実践しています。本日の水嶼先生のご講演では,そのうちの3つの力にフォーカスし,相手の話は感情を大切にして最後まで「受けとる(聞く)」,相手の頭に情景が浮かぶように具体的に「伝える」,これから様々な地域貢献活動をしていく中で生まれる地域の方々との関係をその場限りのものにしないよう「つながる」ことが大切であると,現役新聞記者としての豊富な取材・執筆のご経験を踏まえて語っていただきました。

生徒は真剣に耳を傾け,講演の終わりには水嶼先生に質問をして,有意義な時間を過ごすことが出来ました。

続いて,放課後に座談会が行われました。水嶼先生を囲んで,1~3年生の有志が日頃の取材活動や新聞ができるまでのプロセス,スマホや校則等について,さらには進路の悩みについて質問や意見を交わしました。水嶼先生は,「人生の分岐点を教えて下さい。」,「取材したいと思うネタはどうやって見つけるのですか。」,「憧れています。インパクトのある仕事をするにはどうしたらいいのですか。」,「進路に悩んでいます。なぜ法学部に進学されたのですか。」などの質問に誠実に答えて下さいました。普段の授業等では聞くことのない話に,参加した生徒は時に大きくうなずいたりしながら聞き入っていました。

 

講演会の様子

座談会の様子