1年生を対象に主権者教育を行いました

2月10日(金)7限、本校1年生を対象に主権者教育を行いました。テーマは「請願を通した政治参加」です。
政治参加には参政権(選挙権)だけではなく、請願権という権利があることについては地歴科目「現代社会」で学んでいました。今日の主権者教育はその「請願権」についてより深く学習しました。
本校地歴科教諭の則武による講義を聴いた後、請願書を完成させる班学習に入りました。ほぼ実際に使用されている書式を使い、班ごとに意見交換しながら請願書をまとめていきました。実際にどういった形で要望を書くのか、またどういった手続きが必要なのかなども助言を受けながら真剣にまとめていました。
生徒達は最初の段階である「課題・要望の順位付け」に苦労している様子でした。次に請願書作成の段階に入ると「理由」を書くこと、特に根拠を含めた理由を、議員が見ても分かるように具体的に記述することに頭をひねったようでした。
今回の主権者教育は1年次で初めて受ける時間でした。生徒達は自分たちの課題・要望と現実の政治や政策との間に一本のつながりができたと感じているようでした。半年にわたって取り組んだ地域の魅力と課題を見つける取組「地域振興関係者を囲む会」の延長で行われたこともあり、地域の担い手としての自覚を芽生えさせる効果があったと感じられました。

○「振り返りシート」から
・請願書は必ず通るものではないことが分かった。今、自分たちが選挙ではない方法で自分たちの住んでいる地域を変えられるのだなと知った。
・請願という行為は昔から存在していたのだなということが分かった。一度授業で請願権のことを習ったが、今回詳しく話を知ることができ良かった。請願権は日常的に行使できると言うことを知って役に立てたいと思った。
・請願権についてよく理解できた。例も交えたスライドがあったのでとてもわかりやすかった。請願しても審議さえされずにボツになることがあるということに驚いた。議員の人に署名してもらえばいいと分かった。
・「娯楽施設が少ない」というテーマであったが、なぜそれが問題なのかよく考えてみたが、少ないという実情は理解できた。つまり街として一番に改善してもらいたいテーマではなかったことが分かった。街の人がもっと困っている問題があると初めて気づいた。
・内容を決めるまでは、そこまで苦労することもなく即決だったが、いざ書くとなると文章構成の工夫など大変だった。いかに議会で目にとまるように書くかが明暗を分ける第一歩であると思った。