EDUCATION
瀬戸高の学び

基本教育課程

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カリキュラム

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DXハイスクール

デジタルの社会にワクワクしながら飛び込む力を!

DXハイスクールとは、文部科学省が推進する「高等学校DX加速化推進事業」の通称で、デジタル技術を活用して社会を変革していく力を高校生に身につけさせるための取り組みです。
本校もこの事業に採択され、2024年度よりDXハイスクール採択校として新たなスタートを切りました。

具体的な取り組み

情報・数学教育の充実

プログラミング、データサイエンス、AIなどの情報技術に関する科目を拡充します。
統計や微積分などの数学の授業をより深く学び、データ分析や問題解決能力を高めます。

ICTを活用した探究学習の推進

最新のタブレットやPCなどのICT機器を活用し、生徒が主体的に課題を見つけ、情報を収集・分析し、解決策を提案する探究学習を積極的に行います。
文系・理系にとらわれず、様々な分野の知識を融合させて新たな価値を創造する力を養います。

生成AIの活用

生成AIを活用した講座プログラムを導入し、生徒の創造性や表現力をさらに伸ばします。
AI技術の進化を理解し、それを社会に役立てるための倫理観も育みます。

DXハイスクールで目指す未来

DXハイスクールでの学びを通して、生徒たちはデジタル社会を生き抜くためのスキルと知識を身につけるだけでなく、自ら課題を発見し、解決していく力を養います。変化の激しい時代に対応できる柔軟な思考力と、新たな価値を生み出す創造性を育み、未来を担う人材を育成することを目指します。
本校のDXハイスクールへの取り組みは、生徒たちの未来を切り拓くための大きな一歩です。今後も、教育内容の充実と学習環境の整備に努めてまいりますので、ご理解とご協力をお願いいたします。

視察をご希望される方へ

岡山県立瀬戸高等学校への視察をご希望される方は、下記フォームよりお問い合わせください。

キャリア教育

好きなことを探究して、社会と関わり、
イノベーションを起こすキャリア教育

瀬戸高では、生徒一人ひとりが自分の価値観や好きなことに気づき、仲間と対話しながら未来を切り拓きながら「瀬戸高6つの力」をつけていくキャリア教育を実践しています。

総合的な探究の時間

価値のワークから始まる

入学直後、生徒は「価値のワーク」で自分の大切にしたいことに気づきます。そして、仲間の価値を尊重する空気をつくりながら、チームづくりや探究活動がスタートします。

セト☆フェス

年2回開催される「真夏のセト☆フェス」「クリスマスのセト☆フェス」では、全チームがプレゼンセッション形式で自らの探究成果を発表。アプリ制作や商品開発など、ユニークなイノベーションが生まれます。

瀬戸高の「6つの力」

探究活動や授業を通じて、以下の「6つの力」を育成しています。

01 受けとる力

聞く・メモする

02 伝える力

プレゼンする・記述する

03 つながる力

仲間とつながる・考えと考えをつなぐ

04 考える力

批判的思考

05 見つける力

強みを見つける・発想する

06 より良くなろうとする力

学ぶ意欲・価値を学ぶ

探究のためのカリキュラム

合言葉は「失敗したらネタになる!」
  • 瀬戸高の探究は「一度きり」ではありません。最大5回までリスタート可能なので「失敗しやすい」カリキュラムと言われ、生徒にも先生方にも好評です。
  • 2年次後半からは、進路を見据えた個別探究「D☆ラボ準備」がスタート。担任の先生やそれ以外の先生方、キャリアコンシェルジュとの個人面談も充実しています。
  • 3年次は、1・2年での探究をまとめながら「志望理由書」「自己PR」「進学先で学びたいこと」を考える時間が十分にあります。並行して担任との面談がずっと行われるので安心して進路について悩めます。
  • 生成AIが探究の問いやリサーチ、志望理由書作成、面接練習の壁打ちの相手になってくれるから自分でもどんどん進められ、自信をもって年内入試に臨めます。

「キャンディ思考」で社会とつながる

探究の起点は「自分の好きなこと」

生徒は自ら地域の企業や自治体にアポを取り、現状の課題をヒアリング。そこから「理想の姿」を描き、探究の問い(リサーチクエスチョン)を立てていきます。
社会とつながったリアルな探究だからこそ、「社会の中の自己」を発見し、今の自分にも未来の自分にも自信と有能感を育てるキャリア教育になっています。 毎時間毎時間の「総合的な探究の時間」の中身もカリキュラムとしてしっかり組まれており、チームごとの先生方からのアドバイスや支援も充実しているので、探究が進む実感を感じられます。2年次くらいになると、慣れて「自走」するチームも多く生れます。
このカリキュラムや先生の支援、生徒の自走の様子は、テレビ、雑誌等にも紹介され、全国から多くの先生方が見学にいらっしゃいます。

対話中心の教科学習 × 生成AIとの協働

探究活動だけでなく、教科の授業でも対話が中心です。
昨年度からは生成AIも「仲間」として参加し、生徒は気づきや学びを共有し批判的に思考し、より良い納得解を作りながら、変化の時代に対応できる力を養っています。

キャリアコンシェルジュ

キャリアコンシェルジュ指導教諭
絹田 昌代 先生

国語・指導教諭・キャリアデザイン室長
大学・大学院では「個を生かす協同学習」を専門に学び、東京大学CoREFやOECDの最新のキャリア教育動向を現場に還元。

2017年より瀬戸高校に着任し、「総合的な探究の時間」全体のグランドデザインを構築。ルーブリックで「瀬戸高6つの力」を明示し、地域・企業・大学との連携によるイノベーティブラーニングを展開中。

コロナ禍ではVチューバ―「シルキィ先生」としての授業がNews ZEROでも紹介されたり、生成AIを使った「先生が教室にいない授業と評価」はBSテレビ東京でも取り上げられたりしています。県内外の教育研修・国語や探究の授業公開も100回以上にのぼります。

生徒・保護者の声

生徒

「瀬戸高生で探究できてホント良かった。」

「瀬戸高でなかったら、私この大学受かってない」

「生徒自身が成長を実感できる環境が、ここにはあります。」

「友達や企業の方との意見交換が好き。異なる意見をメモしてそれが思いもよらない結果にたどり着くのが楽しくて。」

「見えないゴールに手探りで進むのは不安だけどチームのみんなで一つ一つクリアしていく達成感がすごい

「誰かに頼ることなんてよくないと思ってたけど、頼るところはしっかり頼って、逆に力になれるところはちゃんと力になれる自分に変われた

「瀬戸高の探究は、鮮やかな色付きの高校生活に変えてくれた。中学とは全く違う階段を上れるのがうれしい。瀬戸高を選んでよかった」

保護者

とっても楽しそうにやっていて、何を作るんだろうと私もワクワクしながら見守っています。」

「自分たちでアポを取ったり、データを分析したり、論文を読んだりって私たちの頃にはなかったです。まるで大学生みたいな学びで驚いています。」

「ここでの学びは、社会に出るのに安心できる学びがたくさんあるから、瀬戸高を選んだのは正解だと思っています。」

探究×生成AI 実践事例

授業タイトルゼロワンになる ~生成AIとともに探究する3年間~
教科・単元・学年総合的な探究の時間 / 1〜3年生 / 通年カリキュラム内に実施
授業時間数1年生 週2回   2年生 週1回   3年生 週1回

ねらい(学習目標)

生成AIを思考の伴走者として活用する力を育成し、探究活動のあらゆるプロセス(探究の問いの創出、調査、発信)において、生徒自身が生成AIの特性や限界を理解しながら、自走する姿勢を育てる。

AI活用ステップ

1年次生7月 : 「生成AIハッカソン」にて体験的にAIに触れる
9月 : 「問いを見つけるプロンプト演習」で探究の入口にAIを活用
2年次生5月 : 「データサイエンス基礎」演習でAIと統計的思考を体験
3年次生5月~ : 推薦入試対策(志望理由書・面接指導)で生成AIを活用しつつ、注意点も指導

主体的・対話的・深い学びポイント

  • 主体的  生徒が自ら探究の問いを設定し、AIをツールとして能動的に活用する。
  • 対話的  AIとの対話やフィールドワーク先、チーム内での共有を通して考えを深化発展する。
  • 深い学び AIと人との違いや倫理的な視点に立ち、自分の役割を考える。

学習成果

探究テーマ探究学習の成果
看護師のバーンアウト」チーム英語論文の翻訳・要約、そこで得た知見をもとにしたアンケート作成、アンケート依頼文作成など、探究プロセスのさまざまな場面でのAI活用が定着した。
看護師の方からの回答は280名にのぼる。
ドッグランイベントを実現させたい」チーム犬と人との関りについての論文検索し要約をし「ただのドッグランではなくて犬と見つめ合ってオキシトシンを出すイベント」にしたい、と意欲を爆発的に燃やすようになった。
救急救命」チーム3Dプリンター制作のお守りのネーミングをAIと相談し「命キュン守」と命名した。
マイプロジェクトアワード 地域サミット選出。
投資アプリ」・「タコの養殖」チーム探究の問いを立て、それぞれのタイミングでアプリ作成、3Dプリンターでたこ壺制作をするなど積極的な創造的活用が見られた。
子どもの体力向上」チーム音楽・歌詞・身体の動きをAIに作成させダンスのお手本動画を作った。
さらには、商品化に展開させる際、商品「体力向上AIにこぴょこ」のマネタイズ相談やグラフ化してまとめたり効果的に伝えたりする活動に使っていた。
日経STEAMシンポジウム 審査員特別賞 受賞。

生徒・教員の声

生徒

「英語論文の内容がわかってうれしかった」

「病院の院長先生に送る依頼文がちゃんとした文になって感動」

「キャッチーを考えるの苦手だけど、チャッピー(chatGPT)がいいのを考えてくれてラッキー」

教員

「生成AIの活用が、生徒の探究についての言語化や表現、さらには自信を引き出すきっかけになっている」

「志望理由書の添削や面接指導のAI利用によって、生徒だけでも事前に志望理由書作成や面接練習が可能になり、入試に対しても「自走」する姿勢が育った。教員は、生徒一人ひとりの学びに丁寧に寄り添って支援する時間もできたし、我々の労働時間短縮にもなり働き方改革を推進した。」

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