文学部の生徒が県文学選奨に入選しました!

文芸道場道場2018おかやま(文学部の県大会)に部員8名が作品を応募し,2名が入賞しました。1年女子が詩部門最優秀賞に,1年男子が短歌部門に入選しました。おめでとう!!賞は逃しましたが,小説部門でも最終選考に残った部員がいます。これからも文学を愛し,発表し続けたいと部員一同燃えています。
入賞短歌
さんま焼くにおいカレーを煮るにおい生きようとするにおい漂う
満月をぽこりと割って食べましょう三日月は紅茶に浮かばせて
陽炎の海かき分けて隠れてた夏のかけらをポッケにしまう

この男子は第53回岡山県文学選奨 短歌部門で佳作に輝きました。
短歌
『丸い夜』  雨坂 円(ペンネーム)

カーテンと共に私を二等分する朝の陽はモーゼの子ども
蹴り上げろ自転車のスタンドをあの昼の月へと届くくらいに
はみ出したシャツのすきまから風たちが2秒体を包んで消えた
気だるげなはろーてぃーちゃーあいむふぁいん温い教室に飽和してく
あくびした数だけ雲がふえるから月曜の空いつも曇天
君に会うと静かに心がとろけだしトーストのリンゴジャムになっちゃう
改札がピンポンと鳴り肯定をしながら私にしっぺをする
コーヒーは夜 泡は星 液面の電灯は月 夜の一ピース
夜の時計は硬く鳴りますこちこちこちこちこちこちらは眠りに溶けます
黒く止まる街のねじを朝の陽が回して光の舞台が進む