美術の授業から

2学期に入り、『食卓を彩る豆皿を作ろう!』という題材で2種類の豆皿を作りました。

土練りから型作り成形、乾燥、絵付け、釉薬がけを経てそれぞれの皿が完成しました。豆皿に用いられている技法は、『染付』(白土)、『三島手』(赤土)と呼ばれる伝統技法です。日本の伝統文様を学んだ上で、皿に押す印花(判子)、絵付けのデザインを考えました。 陶器は、素焼き(700度)・本焼き(1230度)と2度の窯焼成を経て完成します。どの制作工程でも失敗は許されることが無く、改めて『ものづくり』の難しさ、また完成した時の喜びを感じることができました。

(制作の様子)

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(染付皿)     (三島手皿)

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(生徒の感想)

・成形では、手で作った温かみや丸みが出るように、皿のふちを皮で何度もなでて仕上げました。家でも使いたくなるようなデザインにし、構図も片側だけに寄せ、絵や印花からも丸みが伝わるように工夫しました。

・普段でも使いやすい皿になるようにデザインをしました。温かい感じを出したかったので、皿のふちを少し凸凹させ、粘土の色味や雰囲気に合うように絵付けを考えました。

・焼き上がった作品を見て、小さな丸や単純な線だけでも、人によって捉え方は様々であることが分かりました。

・同じ型を使って制作しましたが、皿の厚みや深さ、色合いなど一つとして同じ物は無いところが面白かったです。

・私はもともと美術が好きで選択しましたが、この作品を通して、作品を作るのも好きだけど見るのも好きだということが分かりました。